お伊勢さんエッセイ
「遠くにいてしょっちゅう伊勢には行けないけれど、その様子は常に気になる」というお伊勢さんファンのみなさん。
毎月1日、朔日参りの風景と伊勢神宮をさらに深く知るためのお話をお届けします。
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- 皇學館大学名誉教授・櫻井治男先生による
お伊勢さんエッセイ④
御贄(みにえ)をたてまつる -
2020.06.01
神官たちが船に乗り、連歌を朗じながら、神様に御贄(みにえ)を奉る行事。澄んだ五十鈴川の流れを進む船影を想像すると歴史へのロマンを掻き立てられます。いったいどんな儀式だったのでしょう。
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- 皇學館大学名誉教授・櫻井治男先生による
2020.06.01
緊急事態宣言解除後、初の「おついたち」〜水無月・朔日まいり
水無月の朔日まいりは、霧雨〜小糠雨でした。緊急事態宣言解除といっても、移動は自粛状態が続いていますから、やっぱり人はまばらでした。
今日の神宮は、朝霧が山にかかって神秘的。太陽が居る辺りだけがぼんやりと明るく光って、すぅ~と朝霧が移動する様子は、とても清々しいものでした。こんなふうにコロナも引いてくれるといいなぁと思いながら、ぼんやり見つめてしまいました。
神宮の森も緑が随分と濃くなりました。そんな木々の葉が、今日は雫をたたえている様子もなんだか愛おしく感じられます。朔日まいりは、"季(とき)”に応じて表情を変える自然にじっくり向き合える、ほんとうによい機会です。
さて、先月、うるさく飛び交っていたツバメたちの話。あのとき飛び交っていたのは、餌を運ぶのに忙しい親ツバメだったと思うのですが、その雛たちが、どうやら若ツバメとなったようでした。巣の中からチュンチュンとうるさい声は聞こえず、かっこよくすぃ〜と飛べない、バタバタ羽を動かして飛行訓練中の、ちびっこツバメたちがたくさんいました。
毎日が健やかに過ごせることが、こんなに有り難く大切だとつくづく感じたことはありません。感染が収束し、だんだんと日常が取り戻せますように。(編集部・C)
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