伊勢神宮(内宮)への「禊ガラス球」奉納
2024/12/17
令和6年12月9日、伊勢神宮内宮に「禊ガラス球」を奉納させていただきました。
神楽殿のご神前に球をお供えいただき、お祓いの後、祝詞が奏上され、舞楽奉奏にてご祈祷いただきました。
宮川は三重と奈良の県境の大台ヶ原を源流とする一級河川で、
古くは伊勢神宮の神領との境界をなし、神域に入るための禊ぎをした神聖な川です。
伊勢神宮の社殿の周りに敷き詰められるお白石は宮川の流域で拾い集められます。
この宮川の砂を特別な技術で溶融することで
生まれた神秘的なグリーンのガラスにお白石を包み込んだ作品が禊ガラス球です。
中の石は、ガラスに包む際に高温のガラスと反応し、膨張したり
ガスを発生させたりする上、石とガラスでは膨張係数が異なるため、
冷めて安定するまでに割れてしまう可能性もあり、球の中にとどめるのに熟練の技が必要とされます。
元はそれぞれ砂・石という形から、砂は溶融され透き通った緑のガラスとなり、石はほぼ原形を
とどめながら、1つの球の中に融合し存在する作品です。